元大関の出島武春(35歳、武蔵川部屋)が西前頭13枚目の地位で負け越した。後もう1番負けた場合、十両陥落の可能性が出てくる。
10日目での負け越しとなった。西前頭15枚目の春日王(春日山部屋)に寄り切りで敗れ、元気なく8敗目、負け越しとなった。まだ残り5番残っており、幕内残留を確実にするには、これを全て勝たなければならない。
下が2.5枚あるため、十両からの昇進人数次第では残留もあるが依然危険な状況に置かれることに変わりはない。この日、師匠の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)も「本人が一生懸命取っているから今は見守るしかない」としながらも、元大関である出島が十両陥落でも相撲を取り続ける可能性については「本人も取るつもりはないと思う」と述べた。
出島本人は「出られなかったのが悔しい」とコメント。往年の「出る出る出島」のキャッチフレーズの通り前に出て相撲を取るスタイルに定評があったが、最近は前に出る力が完全に衰え、平幕下位での相撲が続いていた。
出島の11日目の対戦相手は豊ノ島(時津風部屋)。また、出島が引退するような場合になった場合、現在元幕内・武雄山が襲名中の年寄・大鳴戸を襲名すると思われる。
■……出島武春 プロフィール……■
四股名 出島
本名 出島武春
生年月日 昭和49年3月11日
出身地 石川県金沢市
所属部屋 武蔵川
最高位 大関
生涯戦績 588勝485敗98休(80場所と10日)
幕内戦歴 539勝468敗98休(74場所と10日)
優勝履歴 幕内1回、十両1回、幕下1回
初土俵 平成8年3月(幕下60枚目格付出)
新十両 平成8年9月
新入幕 平成9年3月
新三役 平成9年11月
・新小結 平成10年9月
・新関脇 平成9年11月
・新大関 平成11年9月
三賞 殊勲賞3回、敢闘賞4回、技能賞3回
金星 6個
