８月１８日、大相撲幕内力士の若ノ鵬寿則(本名ガグロエフ・ソスラン・アレキサンドロヴィッチ)関(間垣部屋、20歳)が警視庁に逮捕された。
若ノ鵬容疑者は今年６月２４日に東京都墨田区のJR総武線・東京メトロ半蔵門線の錦糸町駅付近で財布を落とした。この日のうちに交番に届けられ、外国人登録標から若ノ鵬容疑者と特定されたが、財布から大麻独特の臭いがしたため警視庁が鑑定したところ、財布に入っていたロシア製の財布より大麻の入った混合物0.368グラムが検出された。８月１９日に交番に若ノ鵬容疑者が自ら「財布を落とした」と名乗り出たため、今回の逮捕に至った。
若ノ鵬容疑者の自宅と所属する間垣部屋を家宅捜索したところ、自宅と部屋の自室が大麻吸引用のパイプが見つかったため、常習していた可能性があり、若ノ鵬容疑者は素行が悪いことでも有名であった。けいこ場は神聖とされているがいつもそこで無意味に笑い、横綱・白鵬(宮城野部屋、23歳)が出稽古にきたときも不可解な事をいいながら稽古を打ち切った。他にも今年５月の夏場所中日では関脇・安馬に負けた腹いせに支度部屋の風呂場の棚を破壊、６月ロサンゼルス巡業では会場へ向かうバスに乗る時間に遅刻し、協会巡業部から厳重注意を受けた。本場所中に大音量で音楽を聴くなど非常識な行動が多かった。今は夏巡業中で、来週にはモンゴル巡業を控えている。怪我で東京に帰京した若ノ鵬容疑者が今回逮捕となった。現役関取の逮捕は前代未聞。またしても角界に波紋が浮き上がった。
師匠の間垣親方(元横綱・２代目若乃花)は帰省していたが、緊急で部屋へ戻った。日本相撲協会は「解雇もあり得る。緊急理事会で関取と親方の処分を検討する」としている。その緊急理事会は明日２１日に行われ、若ノ鵬容疑者は良くて無期限出場停止、減給50パーセント半年、最悪解雇(破門)。間垣親方は夏場所前の暴行事件で処分を受けたばかりで、管理不行となり、親方は良くて減給５０パーセント３ヶ月、最悪理事解任に減給となる。
若ノ鵬容疑者はロシア出身で露鵬の薦めもあり16歳で日本に来日、０５年春場所に初土俵となってからは順調に番附を上がり、０７年初場所に17場所のスピード出世で十両へ。同九州場所で入幕、最高位は今場所の西前頭筆頭。幕内成績39勝36敗。現在20歳。
以下は若ノ鵬容疑者の解雇時の予想番附
大相撲 平成二十年九月(秋)場所 予想番附～両国国技館(東京都)
七月番附 勝負休 東四股名 番附 西四股名 勝負休 七月番附
西横綱１ 150000 白 鵬 横綱 朝 青 龍 030309 東横綱１
西大関１ 110000 琴 光 喜 大関 琴 欧 洲 090600 東大関１
東大関２ 090600 魁 皇 同２ 千代大海 090600 西大関２
東関脇１ 100500 安 馬 関脇 豊 ノ 島 100500 西小結１
西前頭５ 100500 把 瑠 都 小結 朝 赤 龍 080700 東前頭２
西関脇１ 060900 琴 奨 菊 前頭 雅 山 090600 東前頭５
東前頭６ 090600 豊 真 将 同２ 稀勢の里 060900 東小結１
東前頭７ 090600 露 鵬 同３ 安 美 錦 060900 東前頭１
西前頭７ 080700 鶴 竜 同４ 旭 天 鵬 100500 東前頭９
西前頭９ 080700 岩 木 山 同５ 栃 乃 洋 070800 西前頭３
東前頭11 090600 栃 煌 山 同６ 豊 響 100500 東前頭13
西前頭４ 070800 豪 栄 道 同７ 北 勝 力 041100 西前頭２
西前頭６ 070800 時 天 空 同８ 若 の 里 051000 東前頭４
東前頭16 100500 将 司 同９ 栃 ノ 心 080700 西前頭14
東前頭15 080700 嘉 風 同10 高 見 盛 060900 東前頭８
西前頭16 090600 千代白鵬 同11 普 天 王 031200 東前頭３
西前頭８ 051000 出 島 同12 玉 乃 島 051000 東前頭10
東前頭12 070800 豪 風 同13 黒 海 051000 西前頭10
東十両４ 110400 北 太 樹 同14 玉 鷲 090600 東十両１
西十両２ 090600 春 日 王 同15 木 村 山 070800 東前頭12
東十両８ 120300 武 州 山 同16 垣 添 070800 西前頭15
幕内→十両 陥落 玉春日、光龍、土佐ノ海
十両→幕内 昇進 玉鷲、春日王、北太樹、武州山
引退→若ノ鵬
〔予想番附について〕
大関・魁皇が名古屋場所中に36歳を迎え、現在幕内の力士の中では１位タイとなった。しかし、残念ながら同じくベテランの玉春日と土佐ノ海は十両陥落が濃厚である。新入幕・光龍も濃厚である。垣添は7勝8敗な上、下1枚である。しかし16枚目に踏みとどまる可能性もある。十両優勝の武州山、次点の北太樹、筆頭の玉鷲が新入幕、夏場所の怪我で十両落ちした春日王が再入幕。関脇琴奨菊と小結稀勢の里は平幕に落ち、豊ノ島が新関脇、朝赤龍が再小結、把瑠都が新小結。元大関の雅山が筆頭へ上がり再び三役の見える位置へ。優勝争いに13日目まで関わっていた平幕下位の豊響が過去の例数回分を参考に三役と取組があるかないかの6枚目へ。若ノ鵬は大麻取締法違反容疑で警視庁に逮捕され、大麻吸引を認めたため、日本相撲協会は解雇とした。ここでは引退とする。余談たが、今回は「荒れる名古屋場所」と言わんばかりに番附を作成しづらい。
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